赤ひげ堂通信

(1) 病気は内臓の老化から

「老い」は、病や死と同様に人間の四苦の一つとされ、不老不死は人類の究極の願いとされています。しかし私達は誰もが老化というものを迎えなければなりません。目に見える顔や肌の老化などのほか、内臓や骨格に現れる老化の数々、どれをとっても楽しくないことばかりです。顔や肌の老化には個人差があり、同じ年齢の人でも健康な人ほど若く、病弱な人ほど老けて見えます。

「病は気から」といわれるように、病気は気の老いから生まれ、病気は内臓の老化とも考えられます。肌の老化は血管が原因しています。血管の老化こそが顔や肌、内臓の老化としてあらわれるのです。この血管の老化は食べ物から生じます。

血管の老化と老化色素

血管の老化には老化色素が関係し、顔や肌の外見に影響します。血管内部に付着した老化色素が循環不全を起こし、血管を老化させます。食べ物から生じた老化色素は老化だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞による死因である血栓症を引き起こしてしまうのです。

なぜ突然死が生じるのでしょう…?

突然死の原因は血管の老化色素を作り上げてしまう宿便(酸性腐敗便)であるという研究報告があります。

食生活の欧米化の為に、現代人の血液は酸性に傾いています。これは腸内で腐敗を起こす宿便が増え、その際に発生する有害物質が腸の粘膜から吸収されてしまうことが原因です。そしてこのように汚れた血液が血管に血栓を引きおこす老化色素になり、脳や心臓などの主要な血管内に血塊(けっかい)を詰まらせ、突然死という、人の命を奪ってしまう状態にも発展するのです。

動物性蛋白質の生み出す腸内有毒ガスは蛋白質アミンと呼ばれます。蛋白質アミンは全身の血管血栓をおこす危険な有毒ガスなのです。ぎっくり腰・寝違え・頭痛・急性の腹痛・胃けいれん・アトピー、さらには突然死をも引き起こしてしまう原因は蛋白質アミンであり、それらを作り出している宿便(酸性腐敗便)の大元が動物性蛋白質なのです。

老化を防ぐアミノ酸と酵素

腸と顔は表裏一体の関係です。顔にあるシミやシワ・タルミは、腸にあるシミやシワ・タルミの現れです。これらの原因は全て腸の汚れにあり、宿便によって血管色素の溶解力が低下してしまっている結果です。

人間の体で一番多い成分は水分、次いでタンパク質です。タンパク質が酵素によって分解されたのがアミノ酸です。しかし、腸の汚れである宿便はアミノ酸の吸収を妨げます。

アミノ酸にはタンパク質を形づくり、血管中の老化色素を分解する働きがあります。血液中のアミノ酸・野菜等による酵素が不足すると、新しい皮膚形成に影響し老化色素は血管内に付着する一方です。血液中のアミノ酸及び酵素が重要になります。

シミやたるみを防ぐ食べ物

肉・卵・牛乳といった動物性蛋白質は宿便(酸性腐敗便)を生み出し、顔や腸のシミ・シワ・タルミを増やします。これらを毎日摂る事は体内で毒物を毎日生産していることになるのです。

動物性蛋白質の摂取する量を減らすことと、体内の宿便(酸性腐敗便)を取り除く事が、老化や病気・突然死を防ぐ非常に有効な対策となります。

(2) エステをしのぐ!美容の勧め


肌に合う?合わない?化粧品

美しくありたいという願いは、女性であれば誰も同じです。それは肌のきれいな10代の女性でも例外ではありません。40代を過ぎ、50代、60代に入ると、いかに美しくありたいかという願望が、高価な化粧品やエステに走らせているようです。

それらは多くの効果を生んでいるようですが、個々の肌に合う、合わないといった事から、逆に肌のトラブルをおこしてしまっているという声もよく聞こえてきます。こういった化粧品が肌に合う、合わないという問題こそ、体毒と呼ばれるものであり、腸内細菌の環境の乱れなのです。

皮膚は内臓と表裏の関係

テレビカメラで腸内を撮影すると、腸の粘膜がくすんでいたり、紅く、時に紫に変色していることがあります。このような方はみな肌あれやシミが多いという研究データがあります。これとは逆に肌がきれいでシミのない方は腸の粘膜もきれいで、粘膜の変色がまったく認められません。

これらの腸粘膜の変色は、腸内に於ける脂肪・糖質そして蛋白質の分解時に発生した有毒ガスによる、腸の排泄能力の低下に起因します。他にも、腸のヒダにたまる宿便や腸粘膜の毛細血管のうっ滞、腸の吸収力の低下にあると言われています。

腸が汚れていると、肌への栄養素が吸収されず、きれいな皮膚が再生されなくなってしまいます。宿便が取り除かれた分だけ、それに比例して顔のシミや黒ずみが薄くなり始めます。これはがん細胞や他の病気でも同じです。

宿便が生み出す有毒ガスが肝臓に入れば肝臓が痛み、皮下に滞れば皮膚が黒くなったりするのです。宿便〔酸性腐敗便〕がどこにどれだけたまるかは、その人それぞれの病気の種類と病気の重さに関係しているという研究報告がなされています。

(3) 発酵食品のパワー!!

昔からぬかづけをかき回したり、甘酒を飲んでいると肌が白くなると言われてきました。

野菜に含まれる食物繊維も腸内細菌の栄養には重要ですが、これら食物繊維に古くから伝わる発酵食品(納豆・甘酒・キムチ・黒酢など)をプラスすると、それぞれの酵素が合成や分解などの化学反応の触媒となるため、アミノ酸のバランスがよくなり、老化色素による血栓症、及び肌の色ツヤなどの改善に驚くほどの効果を出すのです。

発酵食品特有の匂いは、微生物の働きによるものです。発酵食品は食品自体の栄養を高め、さらに発酵微生物がビタミンや必須アミノ酸など、人間にとって不可欠な物質を作ってくれているのです。

たとえば、お米を発酵させて作る甘酒の甘味はブドウ糖からなり、ビタミン類(B1 B2 B6・パントテン酸・イノシトールビオチンなど天然ビタミンが多い)が実に豊富に含まれ、総合ビタミンドリンク剤と呼ぶにふさわしいものです。

(4) 腸内の腐敗物からの悪影響

私たちが毎日食べている肉や卵・牛乳・チーズといったタンパク質の最終的な姿というものは、単に体の肉や血液になるだけではなく、その途中でアンモニア・アミン・スカトール・イントール・硫化水素といった有害な化学物質に変化してしまうものなのです。腸内から発生するガス――当然これらは悪臭のある毒素となります。またこの毒素が吸収され続けると体に様々な悪さをするものなのです。

肝臓病の末期患者は、肝性昏睡に落ち入り、わけのわからない言葉を発したり、両手をバタつかせ震わせるといった現象を生じてしまうものです―これは腸で発生した宿便の中の、前述した有害物質が肝臓を素通りして脳に達してしまうための精神神経症状なのです。

これらの現象は月経時に生じる軽い精神不安状態や興奮などと同様です。またそう状態やうつ、そして分裂病などとも共通しています。これはアドレナリンの酸化にともない、腸内の毒素の為に脳内のナイアシンが不足してしまうことに起因しています。

肉や卵・牛乳などのタンパク質がどのような産物となるのかはお話しましたが、これらを多量に、或いは毎日のように食している方々の便はとても臭いものなのです。それは御自分が一番知っていると思います。

さて肝臓の解毒能力を上回る、腸から肝臓へ運ばれる有害物質の影響によって、肝臓の働きが低下してしまっていると、二次胆汁酸が大腸内に溢れてしまい、お腹が張ったり多くのガスが発生して苦しむことになってしまいます。このガスが再度毛細血管から吸収されて全身の血液へ回るので、シミや肌アレ・皮膚が変色したり、黒くなりやすいのです。

シミの栄養…シミになりやすい食事に注意する。

シミが増えるのはシミになる栄養をとりつづけているからです。シミの栄養となる代表的な食物は、肉、卵、牛乳など。他にもポテトチップやピザなど、高温で焼いたり揚げたものは、油が酸化してトランス脂肪酸となってしまうので、シミの原因だけでなく動脈硬化をも進めてしまいます。

シミをへらす食物…食物酵素を含んだものを積極的にとる

よく話題になるワインに含まれるポリフェノールなどの食物酵素類が大切なのです。ポリフェノールを含むワインだけではなく、キウイやパイナップルといった身近な果物の中にもそれぞれ働きの異なる酵素が含まれています。さらに、全ての果物には必ずといってよいほど抗酸化物質が入っているのです。

果物や野菜にはこれらの食物酵素や抗酸化物質が多く含まれています。毎日定期的に、一定量の果物と野菜を摂取することによって、体の中に生じる活性酸素を排泄し、腸内の腐敗物を取り除き、シミはもちろんコレステロールや中性脂肪を下げ、動脈硬化を適確に防止することができるのです。

美顔・美容・スキンケアとしての発酵製品の勧め

指先や足裏のあれやひびわれを改善する酵素エキスは、朝鮮人参・コラーゲン・ヨモギ・胚芽玄米などを原料につくられています。直接肌に塗ることによって、美容・美顔などにも高い効果があります。

ブルーベリー発酵エキスも同様に、シミや肌アレに高い効果があり、評判がとてもよいものです。ローションのようにしてご使用になれます。アトピーによるかゆみなどにも効果があります。